犬のしつけ実例集:留守番

留守番は、ワンちゃんには必ず出来るようになってもらわなければいけない重要なことですが、犬のしつけのなかでも、失敗が許されないものです。

留守番が苦手になったワンちゃんをトレーニングするのは、かなり大変です。留守番が出来ないワンちゃんというのは分離不安症という精神的な問題を抱えている可能性が高いのですが、そうなると、立派な病気でもあるので、獣医さんに相談しながら、慎重に対応していくことになります。

私は今まで、自分が飼っていた犬が分離不安症になったことはないのですが、話を聞く限りでは、大変なようです。

ただし、分離不安症は100%、飼い主の問題です。飼い始めの頃、子犬の頃の飼い主の接し方に問題があるため、分離不安症になってしまうケースが殆どです。

逆に言えば、飼い主である自分自身がキチンとしておけば、発生しない問題です。ワンちゃんを飼い始めた時期の接し方が重要なので、飼い始める前に、留守番のしつけ方はキチンと覚えておきましょう。

留守番のトレーニング方法ですが、前提条件として、子犬を迎えてからの数日間は、長時間の外出は避けてください。慣れない環境のなかで、長時間ひとりぼっちになると、ワンちゃんは不安になります。

これが分離不安症のキッカケになります。最初は、なるべく一緒にいてあげてください。新しい環境に慣れてきた段階で、留守番のトレーニングを始めます。短時間の留守番から練習して、少しずつ時間を伸ばすのがポイントです。

最初は、でかけるふりをして無言で部屋を出ます。ワンちゃんから見えないところに行くだけでもOKです。その後、2~3分したら部屋に戻ります。これを繰り返しながら、いなくなる時間を長くしていけば、だんだん留守番に慣れてきます。

出かけるとき、戻るときに声をかけないのがポイントです。出かけるとき、人間の家族にやるような『行ってくるよ!』というようなかけ声をかけたり、帰ったときには『イイコにしてた!』と可愛がるようなことはしないほうがいいです。

そうすると、ワンちゃんは留守番を特別なことと認識してしまい、不安になるからです。自宅にいるときと全く態度を変えないことで、留守番は特別なことではないというメッセージをワンちゃんに伝えることができます。

また、トレーニングをすると、最初のうちは寂しがって吠えてしまうかもしれませんが、鳴いている間は戻らないようにしてください。

吠えているときに戻ってしまうと、ワンちゃんは『吠えたら戻ってくる』と学習してしまい、吠え癖がついてしまいます。静かになるまで待ってから戻るようにしてください。

留守番のトレーニングは、こんなふうにやりかた自体は簡単ですが、ワンちゃんにとってはハードルが高いことなので、何度も繰り返すことが重要です。

また、家族の誰かが必ず家にいるという場合、それがずっと続いた状態で成犬になると、人間と離れられないワンちゃんになってしまいます。

子犬のうちに、わざと一人で留守番をする時間を設けるようにしてください。

私は自宅で仕事をすることが多く、チビと1日中一緒にいるという日も珍しくないのですが、子犬のうちは、わざと2,3時間は外出して、留守番させるようにしていました。

最後に、フードやおやつを仕込んだおもちゃを用意するのも、退屈させずに留守番してもらういい方法なのですが、これはある程度、慣れてきてからのほうがいいと思います。